理学療法士を志す学生の皆さん、毎日を漠然と過ごしていませんか?
以前、新人理学療法士の方へ向けて記事を書きました
こちら→新人理学療法士に必要なスキルとは?仕事を嫌いにならないために大切なこと
私自身も理学療法士(PT)として働いています
PTとして働くためには、国家試験を受けて国家資格を取得する必要があります
試験には受験資格があり、養成校に3年以上通って卒業する必要があります
専門学校なら3年、大学なら4年が一般的ですね
この間に、必要な知識を学び、実習もあるのでかなりのボリュームがあります
私も学生時代は他の文系大学に通う友人との差にびっくりしました
思い描いていたキャンパスライフとは違い、かなり自由の制限された生活…
勉強、実技の練習、実習の準備、レポート作成、卒業研究、そして国家試験対策…
終わることのないタスクに追われ、必死で取り組んだことを覚えています
そして無事に就職して現在、PTとして働いているわけですが
学生時代を振り返ると、改めていろいろと感じることがあります
「学生のうちにもっと~していたらよかったな」
「あのとき~することを選んで正解だったな」
私はもう学生に戻ることがありませんので、ただ思い返すだけです
そこで、今現在在学中のPT学生、または入学を目指している学生の方に向けて、
PT学生が意識しておくべきポイントについてシェアしたいと思います
とにかく真面目に勉強しよう!
いきなりこんな見出しで申し訳ないですが…これが真理です
PT学生には基本的に落としていい単位はありません
受ける講義は全て一生懸命に取り組んでください
私立の大学ともなれば学費も高額であるため、金銭的な損失にもなります
中学や高校での成績は関係ありません
専門分野の学習は、ほとんど横並びでスタートするはずです
一生懸命やれば必ず結果はついてきますので、頑張ってください
人付き合いの練習をしよう
これも結構大事です、人付き合い
理学療法士という仕事は、他者とのコミュニケーションを避けられません
人格的な好き嫌いはあっても、仕事の上では関係ありません
人付き合いが苦手と自負する方も、ぜひトライしてください
しかし、これは他の学校と比べるとハードルは低いと思います
なぜなら、PT学生の周りにはPT学生が集まるからです
公立の場合、中学以前は、住所が近くて同い年というだけでコミュニティが決まります
高校も学力による振り分けはありますが似たようなものです
大学も、基本的には進路がそれぞれバラバラになるものです
しかし養成校に入ると、基本的には全員がPTを目指して同じ勉強をします
それだけでかなり連帯感というか仲間意識がありますよね
こんな環境は実はなかなか無いのではと思います
もちろん性格や思想はそれぞれ違いますが、同じ夢を志す仲間です
共通の話題もたくさんあるはずです
ぜひ同期生とは仲良くしてほしいとおもいます
私も、現在の交友関係は大学時代の友人がほとんどです
先輩との繋がりもあればなお良い?
養成校では、先輩後輩の関係も密であることが多いです
基本的には閉鎖的で体育会系であることも要因でしょうか
先輩を上手に扱うことができれば、学生生活もいくらか楽になると思います
教科書や国試対策の書籍を譲ってもらえたり、実技を教えてもらったり
実習先が同じ方がいれば、対策を講じることもできますね
ただ、個人的にこれは必須ではないと考えています
友達の中で一人くらいは先輩と仲良くなってくれるからです
自分が積極的に働きかけなくても、そういう友達を介してメリットを享受できます
私も直接は先輩と仲良くありませんでしたが、困ることはありませんでした
部活、サークルには入るべき!!!
これは特に強調しておきたいポイントです
なんでも構いません、サークルには入りましょう
得意分野があればそれを活かせるところ、なければ本当になんでも大丈夫です
サークルや部活は、いわば共通の趣味を持つ集団です
そもそも同じ夢を持つ者同士の学校で、同じ趣味を持つ仲間がいれば…
それはもはや財産です
一生大切にするべき存在だと思います
他の学部もある大学などでは、新たな出会いの場にもなります
勉強以外に打ち込めることがあれば、学生時代の充実度合いも大きく向上します
私も上下関係なんかが苦手で高校は帰宅部でしたが、大学では思い切って部活に入りました
結果的に、このことが人生のターニングポイントだったと感じます
友人は増え、後に結婚する恋人もでき、性格も前向きに変わったと思います
学生時代に部活に入ることが、在学中も卒業後も大きなメリットを与えてくれます
いま在学中の方は途中入部でも構いません
大学の部活は基本的に去る者追わず、来るもの拒まずなので気負わずいきましょう
恋愛は実際どうなのか
私が卒業した大学には、理学療法のほかに、作業療法、看護学科等の専攻がありました
交流の機会もそれなりにあったため、違う学科同士でも恋愛は普通にありました
個人的には、大学時代に恋愛しておいてよかったと思います
PTに限らずですが、病院で働いていると本当に出会いがありません
今勤めている病院でも、職場内恋愛・結婚が多発しています
仕事柄、同世代くらいの異性との交流があまりないんですね
合コンや街コン、マッチングアプリなんかもあるので一概には言えませんが…
学生時代の人脈があれば、そこから関係が発展することも多いと思います
なんにせよいろいろな経験をしておくことが有意義ということです
違う分野にも興味を持とう!
その特性上、在学中は専門分野の勉強がほとんどです
これは仕方のないことですが、できれば他の分野にも視野を広げてみましょう
高校卒業からストレートで進学したとして、18~21か22歳までの期間
この期間を専門分野のみ学んで過ごすのは少しもったいない気がします
もちろん将来のために必死で打ち込むのは必要なことではあります
それをしていないから一流になれないんだと言われても私は反論できません
しかし、様々なことに興味を持って学んでみることは無駄にはなりません
ぜひ、世の中のいろいろな話にアンテナを向けてもらいたいと思います
とはいえ何をどうしたら?そういうときは近所の図書館に行ってみてください
詳しくはこちら→社会人こそ図書館に通うべき!大人になって感じる魅力とは
趣味を探そう
皆さんは趣味を聞かれて答えられますか?
働き出してから趣味を増やそうとしても思ったようにいきません
時間的、金銭的、社会的な制限が様々あるためです
例えばゴルフを始めてみたいと思っても、
時間的制約:仕事が忙しく練習する時間がとれない
金銭的制約:道具や服を買う余裕がない、次々に欲しいものが出てくる
社会的制約:一緒に練習したりコースを回ってくれる仲間が見つからない
などなど、いろいろなハードルが立ちはだかります
学生時代は、これらのハードルが比較的低い状態だと思います
金銭面は厳しいかもしれませんが、そのためのバイトを紹介してもらえたり、友達から道具は借りられたり、学生ならではの解決策もあります
何に興味があるかわからないという方も多いでしょう
そんなあなたは、周りの友人達について考えてみてください
その友人の中には何か趣味を持っている人もいるでしょう
そこに首を突っ込んでみることをお勧めします
スポーツでも、楽器でも、漫画でも、天体観測でも、カメラでも、アウトドアでも
「それなに?それってどういう魅力があるの?私でもできる?」
それ自体に興味はなくても、その友人に興味をもって聞いてみてください
きっと快く魅力を伝えてくれるはずです
これを繰り返せば、自分にも取り組めそうな趣味が見つかるはずです
そして、その時点でその趣味を共有できる仲間もいるわけです
この環境があるのも学生ならではと言えるでしょう
そうして巡り合えた趣味と仲間は一生ものです
まとめ:勉強以外にもやることがたくさん!
もちろん学生のうちは学業が最優先です
ましてPT学生はその後に担当する患者様のためにも必死で勉強しなければいけません
しかし、他にも大切なことはたくさんあります
学生時代という限られた時間の中で、できることは何でもやってください
卒業後のあなたの人生は、勉強以外に何に取り組んだかに影響を受けます
「学生時代にもっと~しておけばよかったな…」
あなたには無縁のセリフになることを願っています
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